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【代表コラム】弁護士が家事事件をあつかう、ということ

【代表コラム】弁護士が家事事件をあつかう、ということ

2021.09.06

こんにちは。
お久しぶりになりますが、弁護士の水谷です。
ここ世田谷用賀法律事務所は、顧問案件や一般民事のほか、日ごろ、離婚や相続といった家事の案件を、比較的多く取り扱っています。 
今日はその「家事案件」をあつかうことについて、日頃考えていることを書かせていただきます。

弁護士は、生き方や考え方が色濃く反映されるもの

家事事件は、著名なところも含め、特化して扱う弁護士さんがある分野ですが、依頼者様のお気持ちが特に強く表れがちだったり、調停に長い時間を要するなどのことから、あまり扱わない弁護士さんもいらっしゃいます。
   
特に家事専門を謳ったりしたわけではありませんが、世田谷という住宅街の立地と、代表の私がたまたま(笑)女性であったことなどから、次第にご相談は増え、取り組めば取り組むほどご依頼が多くなるようになりました。
 
弁護士という仕事は、人の人生をあずかるものですので、法律知識や業務での経験、技量などということもそうですが、その人の生き方が仕事に色濃く反映されるものでもあります。
  
特に離婚は、裁判例の傾向、家事事件特有の考え方、不動産に関する知識など、細かく正確なお仕事が必要になる分野ですが、何より、ご依頼者様の痛みが自分の胸の痛みとなって伝わってくるかどうかが、仕事の質を左右することにもなると思っています。
 

離婚案件が解決に近づくためには

離婚案件は、裁判に至るまでの協議・調停は、相手の気持ちが合致してはじめて案件の成功に至ります。経緯の描写は必要ですが、気持ちのままに相手の非を責めたり、法的・理論的な正当性を振りかざしても、解決には近づかないという局面もあります。
 
相手の理不尽な対応に憤りを抑えられない方には、自分もそうであったことがあったことを思い出し、伝えかたを一緒に工夫することもありますし、我慢しすぎて話すことができない方には、「大変だったでしょう」と寄り添い、これまでの経緯を聞き出して一緒に言葉にすることもあります。
  
「理論的にはこの件はこうなるだろうけれども、あなたにとって幸せなのは、精神的に、あるいは経済的にどちらでしょうか?」と一緒に考えることもあります。
 
水谷には、いっとき、家庭に問題を抱えた時期がありました。実は、そのことが、今の仕事である「依頼者様に共感すること」に大きくつながっているように思います。
   
ここだけの話、「これは大変だな」と思うようなお話を伺った際、あるいは証人尋問の際など、思わずこちらもこみあげてくるものがあったりするほどです。自身のいっときのよくない経験は、今のお仕事をする上では、実は糧になっているのだと思います。
  
とはいえ、共感が過ぎて弁護士が単に感情的、攻撃的になってしまうと、かえって依頼者様によくない結果をもたらすことにもなりますので、あくまで的確で、最善の方針を示せなければならないことはいうまでもありませんが。

家事事件の重み

これからAIが法律分野にもどんどん入り込むようになっても、AIが人の心を支配しつくすまでは、当面は家事事件の重みがなくなることはありません。
  
今、家庭裁判所の非常勤裁判官のお仕事をさせていただいていることは、家事事件の最前線を身をもってあたることであり、大きな糧となっています。
  
弁護士の仕事をするうち、人の心理、精神病理といったことの知識が必要とされる場面にも多く出会うようになりました。あと10年以内に子どもたちが巣立っていきますから、少し余裕が出たころにでも、心理や精神の勉強をする機会を得たいな、と思っている今日この頃です。

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