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【男と女の相談室】子育てに無関心だった夫が親権を求めてきた。その真意とは

【男と女の相談室】子育てに無関心だった夫が親権を求めてきた。その真意とは

2020.11.14

第9回 ワンオペ状態の私。離婚を切り出すと、夫が親権を求めてきました。

法律で解決できること=人生においてハッピーエンドか、必ずしもそう言い切れないのが世の常です。
権利を獲得し、お金で解決することができたとしても、それで心が晴れるかどうかは別の問題だったりします。
でも、争いの渦中にいると見えにくいもの。
ここでは、弁護士・水谷がよくクライアント様から受けるご相談から、法律論からちょっと外れたお話をお伝えします。
多くの人生に寄り添ってきた彼女だからこそ言える、芯の部分が垣間見えると思います。

■相談内容
夫との関係は冷め切っていましたが、子どものために婚姻関係は続けていました。しかし、10年目にして夫の不倫が発覚。これをきっかけに夫に離婚したいと申入れました。子育ても長年ワンオペ状態。夫の協力など皆無でしたので、もちろん親権は私がとるつもりでしたが、夫が子どもの親権を望んできました。さっぱり理解ができず、苛立ちだけが募っています。

相手への報復のために、子どもを取り合うことの愚かさ

子どもの親権争い。
実は、相手の”報復”のために親権を求める場合も少なくありません。
子どもへの愛情に裏打ちされた要求であればいいですが、「相手よりアッパーに立ちたい」「相手の求めていることを奪ってやりたい」という、報復的な要求となると、誰のためにもならないことになります。
 
日本では、夫婦のどちらか一方を「親権」者と定めなければ離婚できないことになっています。
協議→調停→訴訟まで戦ったとしても、最終的には、どちらかに親権が必ず定まります。
共同親権への時代の流れもありますが、それが仮に立法に反映されることがあったとしても、それはまだまだ先のことでしょう。

少なくとも現時点では、どちらかが諦めない限り、最後まで争うしかありません。
仮に難しいと思われる場合でも、どうしても諦めがつかない、というご意向をお持ちの方には、弁護士として一緒に伴走し続けます。

でも、その戦いは、数年を要する非常に長い戦いになることがあります。
子どものことを第一に考えるのであれば、あるいは自分の人生のことを考えるならば、長引く裁判を避け、次の新しい人生に向かう準備をすることも一つの選択です。
徹底的に争うことを止め、一定のところで妥協することで、離婚後も夫婦の間に信頼関係が残り、子どもへの面会がスムーズになるケースも多いです。

離婚の目的を、見失ってしまった時は…

親権や監護権をめぐる争いは、子どものためではなく、相手への報復のために起こることが実は少なくありません。

子どものことにとどまらず、離婚問題のご相談を受けていると、親権、養育費、財産分与といった法律的な結論にとどまらず、「相手に自分の正当性を認めさせたい」という要求が強くなってくる方は多いです。

でも、離婚に向けての話し合いをする中で、相手が「あなたが正しい、私が悪かった」となることはほとんどありません。
夫婦関係の信頼関係はすでに崩れ、関係解消を一方が求める段階なのですから。その話ができるなら、離婚に至らずすむのでしょう。

最初はシンプルに「別れさえすればいい」「子どもさえいれればいい」そう考えてご相談に来られても、「相手に~を認めさせたい」「相手に報復をしたい」という希望が強くなっていくと、次第に自分が「何をしたいのか」がわからなくなってしまい、手放せなくなってしまうのでしょう。
    
離婚は、避けられない最後の決断です。
「あなたにとって一番大事なのは?」「これからの人生、再スタートを切るためには何が一番必要?」そう、前向きに考えると、自ずと答えは出てくると思います。

相手に過去の修正を求めるのではなく、一歩を踏み出せる選択ができるなら、満足がいく結果が得られるのではないでしょうか。

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