法律コラム
相続に備えてエンディングノートに書いておくべきこととは?【人に聞けない相続】第11回
終活の一つとして注目されているセレモニーノート。
エンディングノートとも呼ばれるもので、書店などで購入することができます。セレモニーノートを残される相続人のために活用するには、どの ようなことを書いておけばよいのでしょうか。今回はセレモニーノートの基本を説明します。
相続準備がされていないと 残された人はひと苦労
相続準備もしないままに突然相続が発生してしまった場合、相続人はまず、法定相続人を特定し、すべての相続財産を調べあげなければなりません。不動産や有価証券などがあるときは、評価額を出して相続財産を確定します。そのうえで、さらに手続を行うことになります。相続は一生のうちに何度も経験することではないため、相続人は手探りでこれらの膨大な仕事に追われることになってしまいます。そこで、相続人の負担を減らすためにも『セレモニーノート』に必要なことを書き残しておくとよいでしょう。 セレモニーノートは法的効力があるものではないため、細かいことで悩む必要はなく、たくさんの情報を書き残すことができます。
セレモニーノートに書いておくべきこととは?
セレモニーノートには、少なくとも以下の事柄は書き残しておきましょう。
●今、所有している財産(借金がある場合もすべて)
●自分を中心とした家系図(再婚している場合や婚外子がいる場合も書いておく)
●税理士や司法書士など、日頃から相談している専門家がいる場合はその情報
●遺言書を残しているかどうか
市販のセレモニーノートには記入する項目が多いものもありますが、すべてを埋める必要はありません。わかるところや大事なところだけでも書いておくようにしましょう。
(こちらの記事は「相続・贈与マガジン:2020年7月号」より転載)
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