ブログ

【離婚への道】第8回 別居に踏み込む際の注意点

【離婚への道】第8回 別居に踏み込む際の注意点

2018.09.05

下準備も整い、相手に離婚話を切り出すところまできました。
この段階で別居に踏み切る夫婦も多いと思います。今回は別居時の注意点をおさえたいと思います。

別居すると離婚しやすいのはなぜ?

夫婦には同居義務、協力義務、扶養義務があります。そこで別居をしてしまった夫婦は、双方が助け合って同居する義務を放棄した、と言うことですから、離婚が認められやすくなります。相手が離婚を拒否している場合、別居している方が話は進みやすくなるので、別居から始めるケースも多いです。

別居には正当な理由が必要

正当な理由がないまま別居した場合、助け合って同居する義務を放棄した「悪意の遺棄」と見なされてしまう可能性があるので、正当な理由を用意しておきましょう。
DVやモラハラから逃れるため、相手が不倫しているため、相手に借金があるため、夫婦喧嘩が絶えないので冷却期間をおくため…など。もちろん、別居する際にも、これらの理由を手紙などで明確に伝えることが必要です。

何年別居すれば離婚できる?

別居したからといってすぐに離婚できるわけではありません。特に、民法で定める離婚原因がない場合(性格の不一致のみ…とか)は離婚が認められにくいです。こういったケースでは、別居をすることで夫婦関係が破綻していると認定されやすくなります。が、最低でも2年、標準的には5年ぐらい別居期間がないと難しいでしょう。しかし、それまでに相手の同意を得ることができたなら、協議離婚で離婚を成立させることも可能です。

別居中の生活費は?

別居中の夫婦には、婚姻費用分担義務があります。お互いに助け合う義務がありますので、収入のある配偶者は収入のない相手に対して生活費を出さなければなりません。別居前に生活費についての取り決めをきちんとしておくか、別居後に相手に請求して支払ってもらうことになります。もし、相手が支払いを拒否した場合、家庭裁判所で調停をすることで、相手に支払い命令を出せるケースもあります。

別居を強行すると…

相手が離婚を望んでいない場合、いきなり家を出てしまうと「悪意の遺棄」とみなされ、慰謝料を請求されてしまいます。また、もし自分が不倫をしていて相手の所に走ってしまうと、不貞の慰謝料と悪意の遺棄の慰謝料が両方発生してしまい、支払額が大きくなる恐れもあります。不倫をして早く相手の元へ…と言うのが一番最悪なパターンですね。きちんと話がまとまってから、次の人生を歩みましょう。

子どもがいる場合は要注意

子どもがいる場合、一緒に連れて別居するか、子どもを家に置いて自分だけでてくるか、これは後々の大きなポイントとなります。日本では共同親権が認められていないので、どちらかが子どもの親権者となります。両方が親権を望んでいる場合、勝手に子どもを同意なく連れ出る「連れ去り」で多くの問題が生じています。
 
なぜこう言うことが起こるのか。こどもの親権者は「子どもの利益が最優先」となります。それと同時に「現状維持の原則」があります。子どもが現在落ち着いて生活できているなら、その状況を尊重すべきだ、と言う考え方だからです。ですので、親権争いを抱えている夫婦には、今、一緒に住んでいる親に子どもの親権を認めるケースが多いので、なんとしてでも先に連れ去ろうと考えてしまうからです。しかし最近では、違法な連れ去り別居を行なった場合、子どもを返さないといけない、と言う考え方も増えています。
 
こうならないために。子どもがいる間に別居したいなら、きちんと相手と話し合い、どちらが親権者・看護者となるのか決めておくべきです。もし、話し合いができない状況だったら、家庭裁判所で監護者指定調停や審判を利用して、決めてもらうこともできます。
 
 
いろいろ述べましたが、離婚するためには必ずしも別居が必要か、と言うとそうではありません。
同居しながら調停や訴訟を進めるご夫婦もいらしゃいます。また、別居をきっかけに、雨降って地固まるご夫婦も(ごく稀ですが)いらっしゃいます。
 
いずれにせよ、別居する場合「本当に離婚してもいいのか」「将来の生活はどうなるのか?」しっかり自問してから踏み切る必要があると思います。

ご予約・お問い合わせ

「ご相談者様の明日の幸せのために」
「人生に寄り添った仕事がしたい」
そんな熱い思いを胸に全力を尽くして取り組んでおりますので、
まずはお気軽にご相談くださいませ。