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第三回●離婚はしたくないけど、不倫で慰謝料請求する?

法で解決できること=人生においてハッピーエンドか、必ずしもそう言い切れないのが世の常です。権利を獲得し、お金で解決することができたとしても、それが結果、良かったかどうか…は、渦中にいると見えにくいもの。ここでは弁護士水谷がご相談を受けている際、よくクライアント様から受ける相談の法律外のお話をお伝えします。多くの人生に寄り添って来た彼女だからこそ言える、芯の部分が垣間見えると思います。

■相談内容
主人が不倫をしています。離婚したくないのですが、深く傷ついた分の慰謝料請求はしたいのですが…

■水谷の考え
不倫に対する慰謝料請求のご相談があった場合「(修復不可能で)家にはもう帰ってこない」もしくは「(関係は修復して既に)家に帰ってきている」このどちらかでないと請け負えない、と話しています。というのも、慰謝料を請求したことによって、逆に逆上させてしまったり、二人を燃え上がらせてしまったり…。その結果、離婚という結果に陥るケースが大いに有り得るからです。たとえ、離婚になってしまっても構わない、とにかく心が癒えないから請求したい、という強い意思がおありな場合のみ、お受けさせて頂いています。

世の中の不倫に対するイメージとして「不倫=慰謝料100万」や「この場合ならいくら取れますよ」など、慰謝料を取りに行く前提で相談を進めるケースが多いと思いますが、私はそうは考えません。

過去にこんな事例もありました。慰謝料請求をした当初は「相手に帰って来てほしい」想いで挑んだのですが、「慰謝料300万、もう一度行ったら200万」という誓約書を書かせて、最終的に500万で離婚になったケースがありました。弁護としては成功になりますが、その人にとっては望んだ形ではなかったのです。

「同居請求」はありますが、法的に強制力はありません。結局のところ、人の心と体は縛れないのです。(子どもは引き渡し請求ができる点は疑問ですが)

本当にご主人に帰って来て欲しい場合は、「帰って来て欲しい」と伝えなくては始まりません。頭の中で思っていてもダメです。ラインやメールでは話したうちに入りません。お互いにきちんと向き合って話す以外、手段はないと私は思いますよ。


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